コミュニケーションをデザインするための本

先日少し大きい概念である戦略PRについて勉強したので、続いてはコミュニケーションを学ぶために名著と呼ばれていたコチラの本を読みました。

コミュニケーションをデザインするための本 
岸勇希

概要としては最初にマクロ的な消費者やメディアの変化・現状を説明し、筆者が実際にコミュニケーションデザインをした事例を紹介しています。

以下本書で学びの多かった部分を要約してみました。

■メディアの価値変容

能動の価値
信憑性の価値
話題創出の価値
を考える必要ある。

【より能動的な関与作りが必要】
気になる広告
自分から見たくなる広告
人に伝えたくなる広告

■コミュニケーションプランニングプロセス

1.思い込まずにインサイトからじっくり探る
インサイトは
・ソーシャルインサイト
→社会の動向
・クライアントインサイト
・ターゲットインサイト
┗ターゲット把握(インサイト把握)
定性・定量両面から。

2.ゴールデザイン
誰をどうしたくてそのために何をすべきなのかを考える
┗【仕組みではなく気持ちをデザインする】
フローをもとにメディアを配置したところで、エモーショナルな部分が入っていないと動かない。
どういう気持ちにさせることが大事なのかを考える
コミュニケーションプランニングおいては波及力や関与度を加味してAISAS等の消費者行動モデルをより立体的に考える必要がある
(時系列をつけてターゲットを考える等)
3.ターゲットの見直し
商品ターゲットを鵜呑みにするだけじゃなく、本当にその人達を狙うべきなのか?を色々な角度から考える必要がある。
4.キーになるアイディアを考える
※表現のアイディアではない
5.リメディアプラン
修正案や微調整ようにもっておく

■コミュニケーションデザイン3つの意識

1.ニュートラル
2.シンプル
┗消費者が広告等に接触した時のコミュニケーションがシンプルかどうか
3.フェイスフル
┗企画側のエゴになってないか

■コミュニケーションデザイン5原則

1.思い込まずにインサイト
2.課題解決のためにありとあらゆる手法、選択肢を考える
3.メディアと表現を分離しない
┗消費者が広告に接触する瞬間をきちんと考えること
4.仕組みではなく気持ちをデザインする
5.結果に固執する


■事例・生姜スープ

TVCMを使わずに大成功した事例
【戦略骨子】
都会の若い女性全般対象だが、これはあえて女子大生をターゲットに。
徹底的にあるターゲットを狙い話題を起こす。
その話題をprなどでさらに拡散させていく。
(ここは微妙じゃない?prの概念が違うかも)
広がった際にolからいくより女子大生が主語になっている方が多くを巻き込めると仮定した
→女子大生を中心にバズを起こし最終的にolに到達させていく

【話題を起こすことを第一に考える】
タダコピを使って、
自分の大学のミスキャンパスが表示されるようにした。
【表現の工夫】
・普通の写真とサーモグラフィーのように見えるモノを2枚用意し、タダコピの特徴として広告面が上に出てくる事を利用してアニメーションみたいに出てくる仕掛けを作成。
【次の気になるを仕掛ける】
・番号を振る
・大学生テスト期間にプロモ実施したので、コピー機の前は長蛇の列だから16人全員乗ったポスターをコピー機上に設置
【広がりをつくる】
ミスコレ
ミスコレへの授業
ブロガーサンプリング
webサイト
を用意することで多くのニュースに取り上げられた。(=PR効果も)





おかむら@マーケター1.0

東京でマーケティングをしているおかむらのブログです。世界一のマーケターを目指して進化していきたいです。 Cyberagent (広告)-> Lenovo (ECマーケ) -> Lenovo (BtoBマーケ) ※発言・発信は個人のもので所属する企業には関係ありません

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