VUCAの時代におけるCMOの役割

CMO フォーラムからのレポート。
昨日の社長マーケティングの話に少し関連する内容でした。

先行き不透明な時代(VUCA)においてCMO として何をすべきなのか?というテーマで別業界のCMOがディスカッションしたもの。

通常新しいサービスや商品を提案する際には客観的な根拠が必要で、上司に認めてもらう十分な証拠が揃った上で提案が認められる。これをトリドールCMOの南雲さんが「事前合理性」という言葉を用いてまとめている。
つまるところこの事前合理性があるものは他社も思いつくものだし、結果的に成功確率が上がるものでは無い。
逆にローンチしてみて成功したら事後合理性があった(要は後からなぜ売れたか分かる事)と考えられる。
こういった状況下でCMOとしてすべきは事前合理性の無いアイデアに挑戦すること。

以下南雲さんのコメント
担当する市場と顧客について一番理解が深くその限界を知っているのはCMOです。事前合理性のないイノベーション領域においては、CMOが起点となって事後合理性を探る挑戦をしないと企業が永続的に存続できないので、CMOの責務ともいえます。

事前合理性がないところでは、丸亀製麺も「丸亀うどん弁当」に挑戦しました。社長の山口の「うどんをお弁当にする」というアイデアひとつで始まった商品ですが、当初は「売れないんじゃないか」という意見も根強かった。1年以上テストマーケティングを繰り返して販売したのですが、結果として、「うどん弁当なくしてはコロナ禍からの復活はできなかったのでは?」と感じるくらい、お客さまから支持をいただけました。やはり「非合理の中の、他の会社が手を出さないところに、いかに手を伸ばしてチャンスを取りに行くのか」が大切だなと感じます。

社長に事業判断をしてもらうためにも
事前合理性が無い非合理な中のアイデアを考えて提案していく事が昨今の時代のCMOとしては大切ということですね。

もちろんそれを受け入れられる経営陣かどうか、自分の発言力がどうかとかはあるけれど、確かに時代的にはそのような役割は必ず必要だなと思います。

では。


おかむら@マーケター1.0

東京でマーケティングをしているおかむらのブログです。世界一のマーケターを目指して進化していきたいです。 Cyberagent (広告)-> Lenovo (ECマーケ) -> Lenovo (BtoBマーケ) ※発言・発信は個人のもので所属する企業には関係ありません

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