コミュニケーションデザイン系の本を探していたので、再度2年くらい前に読んだこちらの本を。
磯部さんは左脳的アプローチ出身の方というのもあってか主要流派の解説をとても濃密に、さながらレビュー論文のような感じで書かれておりました。
読むのに毎回体力を結構使います笑
歴史や変遷をもとに現在存在している流派の立ち位置を理解すると共に、それらをいかに使い分けるor組み合わせるかがまさにコミュニケーションデザイン、戦略設計の見せ所ですね、、。
一応7つの流派を下記にまとめておきます。
コミュニケーション戦略は人を動かす戦略。
1.ポジショニング論
顧客の頭の中で競合と違った位置づけを得る戦略
→違いが人を動かすと考える戦略論
1960年代のロッサー・リーブスを中心とするハードセル・ソフトセルの頃のハードセル
・【オーバーテイク型】
既存の価値観の中で競合に勝る道を作る
・【カテゴリーメイク型】
全く新しい価値軸を打ち立てて違いを作る
2.ブランド論
ブランドらしさの連想構造を作り記憶に残す戦略
→らしさの記憶こそが人を動かすという考え方
1950ー60年代のデイビッド・オグルビィが中心となったソフトセル
時代の変遷とともにブランド=●●と定義することがなくなって来ている?
カラーバスのように言った方が意識するから言うべきだと思う。
ブランドエクスペリエンス論だとどういう「らしさ」になるのか?
体験をした顧客は他の人に伝えるときに何と伝えるのか?そこは規定しなくていいのか?
3.アカウントプランニング論
隠された本音を探り当て動機付ける戦略
4.ダイレクト論
直接的な反応を受け止め長期的な関係を作る戦略
5.IMC論
複数の接点をつなぎ、最適なメッセージ施策を出し分ける戦略
6.エンゲージメント論
自ら関わりたくなるような施策を通して共感し合う関係を作る
7.クチコミ論
情報が信頼と共感を伴って拡散することを狙う
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